classics.

2013/11/30 Satflickr

たのもしいむすめ@アサヒ・アートスクエア

3月の一次選考結果から待ち望んでいたフェスティバル/トーキョーの公募プログラム、柴田聡子さんによる『たのもしいむすめ』を見てきた。公演は11月26, 27日の2回あり、せっかくなので両方行った。

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会場のアサヒ・アートスクエア、開演前はこんな感じ。ミラーボールが回っていた。公演は撮影不可だったので写真ないけど、公演内容は

ギター抱えて。あふれ出す「ことば」と「うた」の時間

という通り、長い歌でもあり、語りでもあった。ミラーボールは止まり、天井から吊り下がった電球の明かりの下ギターを抱え歌い出し、途中歩きまわったりしながらもギターを弾き、語り、歌う。歌は音源化はされていない曲のみで、恐らく今回のために書き下ろしたもの。内容は両日とも概ね同じだったけれど、歩きながら語る部分や電球を揺らす部分など構成・演出は少し異なり、詳しい比較できるほど記憶はしていないけれど時間も異なり初日は大体90分間くらいで、2日目は70分間くらいだった(公演後に意図的な変更であることは聞いたけれど元から変えるつもりだったのかとか詳しくは聞いていない)。また、スタッフはいるものの、開演前の注意から照明、BGMのオンオフ、公演後のおみやげ配布(後述)まで一人でやり通していて、一人で完結するという点にこだわりを感じた。公演後には「おみやげ」として台本(というより歌と語りのテキスト&その英訳)と、公演の内容が曲パートごとのトラックになって収録されたCD-Rが来場者に退場時に配布された。

自分は、初日を見た限りでは頭で処理しきれずに考えていたけれど、2日目を見てなんとなく感じたのは、

パフォーマンスという方法を使うのは、それが未だ、一番わからない時間をわたしの中に生むからです。生物が生きることは、一瞬一瞬の判断の連続で、編集そのものだと思います。点のように世界に溢れている生き物の時間を交差させるような時間を、映像よりも舞台上で作りたい思います。

F/T13 公募プログラム 参加団体発表! | フェスティバル/トーキョー FESTIVAL/TOKYO トーキョー発、舞台芸術の祭典

という通り、一貫したテーマの元整然と構成されたわけではなく、歌と語り、語りに関しても幾つものセンテンスが編集されているが、それをひと続きのものとして構成し、表現したということではないかと解釈した。構成の違いも、わりと「一瞬一瞬の判断の連続で、編集そのもの」の通り、リアルタイムに編集を行っていたのかもしれない。

あと公演以外ではなかしさんに初めて挨拶出来たり、初日に顔と名前まで覚えていてくださっていた倉内太さんに声をかけていただいてうれしかった。

後で何か思い出したら追記するかも。

追記

  • 両日ともほぼ満席だった(笑点とかやりそうな規模のホールとかだったら結構空席できてしまうかもと心配していたがそこまでの大会場ではなかった)
  • 照明・マイク無しでの音響とか考えると別の場所で再演とかは結構場所を選びそう
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